HOME >リバウンド・挫折について

リバウンド・挫折について

リバウンドについて

ダイエットで恐いのが皆さんよくご存知のリバウンド。ダイエットをしたがために、あるいはダイエットを繰り返すたびに太ってしまう、なんて声をよく聞きます。ここでは、プロテインダイエットに限らず、あらゆるダイエットの「落とし穴」であるリバウンドについて、2つの側面から見ていきたいと思います。

ilm19_cb02029-s.jpg

《肉体的なリバウンド・・・筋肉減少による基礎代謝の低下》
食事制限だけに頼った短期的なダイエットでよく見られる現象です。運動をしないで痩せる場合、人間の体は脂肪より先に筋肉が落ちていきますので、それに合わせて基礎代謝(体温調節や呼吸など生命維持のための最低エネルギー消費)も少なくなっていきます。つまり「太りやすい体質」になっていくのです。また、人間にはホメオスタシス(恒常性)という機能が備わっており、人体に何らかの異変があると元に戻ろうという調整作用が働きます。このため、体質が完全に変わる前にダイエットを中止してしまうとリバウンドが起きるのです。

ダイエットに停滞期はつきものですが、これは新しい食習慣(運動習慣)と従来の体質とのせめぎあいです。新しい体質が定着するには最低1ヶ月はかかると言われていますので、何としても1ヶ月半から2ヶ月はダイエットを継続してください。

《精神的なリバウンド・・・我慢によるストレスの反動》
最新のダイエット理論に「ブックス理論」というものがあります。ブックス(BOOCS)とは、Brain Oriented Obesity Control System の略で、要するに「脳の機能に注目した肥満解消システム」ということ。簡単に言うと、無理な食事制限や運動は脳に負担(ストレス)をかけるので極力避け、自分にとって「快」と感じられることだけをする、というソフト療法のようです。確かに我慢に我慢を重ねたダイエットでは、限界を超えた時の反動(大食い)は恐ろしいですよね。食事制限や運動を我慢ととらえず、「1食1食をこれまで以上に味わえる」「運動で汗を流すと気持ちがいい」と思える範囲でダイエットを行なえば、精神的なリバウンドを防げるのではないでしょうか。

ilm19_ca03032-s.jpg

ちなみに、リバウンドとは逆に、どこまでもダイエット街道を突き進んでしまう拒食症にも注意してください。ダイエットを始める前には「そんな心配はいらないよ」とお思いでしょうが、一旦痩せ始めると「ダイエットの魔力」とでもいうべき楽しさに取り付かれることがあります。ダイエットを始める前には、適正体重[= 身長(m)× 身長(m)× 22]を参考に、目標体重の上限だけでなく、下限も設定しておきましょう。

ダイエットを阻むもの

ダイエットが失敗に終わる最大の原因は何でしょうか。「意志の弱さ」でしょうか、「持って生まれた体質」でしょうか。確かにそれもあるかもしれません。でも、自分ばかり責めないでください。これだけ多くの人が肥満やメタボに悩んでいるということは、現代社会にはダイエットを阻む共通の罠があると思うのです。

《様々な誘惑》

ilm23_hh02009-s.jpg

テレビではグルメ番組、雑誌ではグルメ特集、デパ地下では豪華お惣菜コーナーに人気スウィーツコーナー。現代人はどこにいても様々な誘惑にさらされています。ダイエット中の人にとっては、これはコクというものですよね。でも、こう考えてみてください。魅惑的なグルメはダイエット中の最大のご褒美なのだと。食事の回数や量が減るということは、1回1回の食事の重要性が増すということですから、つまらないジャンクフードでお腹を一杯にしてしまってはもったいないのです。プロテインダイエット実践者は「本当に美味しいものを少量いただく」という美食家でなければいけません。

《家族や同僚との付き合い》
家族や友人と離れ、ひとり山ごもりでもすれば、ダイエットはもっと楽なのかもしれません。でも実際は、日々の共同生活の中でダイエットは行なわれます。和(輪)を重んじる日本人としては、家族や同僚との楽しい食事の席で、自分だけダイエットというのは気が引けるものです。でも、こう考えてみてください。ダイエットは社会的スキル向上の機会、人間的成長のチャンスなのだと。影でこそこそダイエットするのではなく、堂々とダイエットをしながら、周りの人との調和も乱さない方法を模索するのです。いっそ家族や友人を誘って、一緒にダイエットしてみてはいかがでしょうか。体重のコントロールだけでなく、自分の気持ちや対人関係まで自在にコントロールできたら、素敵ですよね。

ilm09_ah05001-s%20%281%29.jpg

《体調の変化》
ダイエットを始めてしばらくすると、大なり小なり体調に変化が現れます。食生活の変化で便の量が減ったり、久々の運動と空腹のために筋肉痛やだるさに襲われたり。これまで肥満(不健康)なりに安定していた体のバランスが、ダイエット生活によって一時的に崩されるわけですから、どうしても体調は不安定になりがちです。しかし、ここで弱気になってしまっては3日坊主へまっしぐら。多少は無理をしなければなりません。ダイエット中に体調を崩した場合には、冷静な見極めが必要です。ダイエット継続か、一時中断か。こう考えてみてください。最終的に諦めなければ何度中断してもいいと。3歩進んで2歩下がる、でいいのです。少しずつでも目標に近づいていることが確認できるよう、体重測定だけはしっかりと続けましょう。

NEXT→ | 色々なダイエット